大人の生徒さんのレッスンでの秘訣とは「伝えすぎないこと」

こんにちは、アミーズ音楽教室 主宰の安藤歩です。

「先生」と言われる方であれば、ご自身のレッスンを生徒さんはどう思っているか、本心を知りたいと思いませんか?

もちろん知りたい・・・でもどうだろう・・・ちょっとこわいけど。

本心を知ると大切なことに気づかされます。

今日はそんなことについてお話しようと思います。

大人の発表会に向けたレッスンで

わたしの教室は毎年秋に大人の生徒さんの発表会があります。

今はご参加希望の方が多くてできなくなりましたが、大人の発表会を始めた当初は少なめの参加者でのんびりとやっていました。

ホールを借りている時間にかなりの余裕があるので、なんと私のダンナさんもピアノ弾き語りで出ることになりました。

私のダンナさんは趣味でピアノを楽しんでいます。

発表会に参加するからにはレッスンを受けて準備する必要があります。

そこで発表会前に教室の先生にレッスンをお願いしました。

結果として、とっても貴重な生徒さんからの感想をダイレクトに聞ける機会となりました。

レッスンの感想からわかったこと

ダンナさんがレッスンから帰ってくるのを私はワクワクして待ちました。

そして、帰ってきた彼が帰宅しての第一声

いやーすごく良かった!

ひとまずほっとするわたし。

もっと根ほり葉ほり聞きます。

どんな点が?

どんなふうにいいの?

イヤな点はないの?

以下は、ダンナさんの感想です。

伝えることも大事だけど、伝えないことはもっと大事だと実感したね。

生徒さんの今の仕上がり具合や力量によって、何を伝えないかを先生はちゃんと考えて伝えてる。

必要以上の情報を与えて生徒さんが混乱しないようにしてるんだね。

へえ、なるほど~!

先生って、ついたくさん与え過ぎちゃうんですよね。

あれもこれも伝えてあげたいと思ってしまうんですよ。

知識や情熱がある先生ほど、あれもこれも伝えたくなってしまいがちなんだね。

これも伝えたい、きっとうまくできるから、そうだこれも知っておいたほうがいい、この生徒さんならうまく活用できるから・・・

その結果、生徒さんは消化不良なっちゃうんじゃないかな。

今日のレッスンは、一番大切なのはコレ、これがクリアできたら次、というように整理して伝えてくれているので、わかりやすくて安心できた。

情報を選別してタイミングよく伝えてくれるのはさずがプロだね。

と、生徒であるダンナさんは言うのです。

なるほどーー!

伝える内容を厳選する

全部伝えたほうが先生は安心でしょうが、こらえて、生徒さんがまずはできる分の情報を厳選するのは大切なことです。

そのほうが受け取るほうはスッキリわかりやすいし、課題が明確になります。

とはいうものの、「伝えない勇気」を持って伝えることを厳選し、しっかり伝えるのはかなりのテクニックです。

意識して少しずつ磨いていくことで、生徒さんにとってスッキリわかりやすいレッスンになるのですね。

教室ではこのようなコツを新人先生にたくさん伝えています。

すると、新人先生なのにたくさんの生徒さんがご入会してくださるのです!

多くの生徒さんが求めるのは高度な指導内容ではなく、自分の気持ちに優しく寄り添ってわかりやすく伝えてくれる先生なんですね。

PhotoAC

安藤 歩

あんどう あゆみ

アミーズ音楽教室 主宰

この記事を書いた人

武蔵野音楽大学卒業。同大学院修了。音楽教室経営28年。ピアノ指導実績のべ5000人。
千葉市美浜区 幕張ベイタウン・幕張ベイパークを中心にピアノ・ボーカル・ヴァイオリン教室を2店舗展開し、子どもからシニアまで世代を問わず広い層へ音楽普及活動を行う。2023年秋に江東区有明で新教室を開講。
元聖徳大学講師。
経済産業省 女性起業家等支援ネットワーク構築事業 ウーマンミーティングに招致される。
『女性起業家のためのボイスレッスン』、シニアのための『いい声トレで歌いましょう』を考案し、都内や千葉でセミナーやイベントに登壇。メディア取材を受ける。

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