自分目線から抜け出して退会を減らしましょう

こんにちは、アミーズ音楽教室 主宰の安藤歩です。

お教室で音楽のレッスンをされている先生、受験や部活で子どもの生徒さんが退会することってありませんか?

または仕事が忙しくなったからと退会する大人の生徒さんもいらっしゃるのでは?

音楽教室にとって生徒さんの退会は一番困ることです。

新しい生徒さんを永遠に入れ続けなければならなくなっちゃいますから、ご入会も大事ですが退会防止はもっと大事!

そこで、私や教室の先生方が失敗したことについてお伝えしたいと思います。

『成功』ではなく『失敗』です。

様々な幸運が重なって成功することもあるので「これさえやれば成功します!」と言えない部分があります。

でも失敗は「これやったらマズイよ!」と言えることがあります。

だから失敗についてお伝えしますね。

自分目線

私が30年以上レッスンをしてきて、いま思えば「失敗だったなぁ」と思うことの原因は全て『自分目線』です。

例えば

自分の目線で「負担なくできるよね」という課題を生徒さんに出し続けていたことが失敗の原因の1つでした。

まじめに課題をこなしてきてくれる生徒さんはテキストもどんどん進みます。

お母さまの期待も膨らみますよね。

ところが学年が上がるとお母さまからご相談が。

「勉強が忙しくなってピアノの練習に時間をかけられなくなってしまいました。熱心に指導してくださっている先生に申し訳ないです。」

えっ、そうだったの、びっくり。

こういうご相談がくるたびにかつての私は、「時間管理をしっかりしましょう」というお返事をしていました。

でも今は止めています。
(もちろん時間管理ができる子になることは大切です)

生徒さん目線

今は生徒さんの生活を考え、生徒さんの生活の中にあるピアノのことを考えるようになりました。

つまり、目線を生徒さんに合わせるようにしたのです。

音楽の先生は、子どもの頃から生活の中心がピアノの練習ではなかったですか?

わたしはそうでした。

ピアノが大好きだったし、ピアノが生活の真ん中にありました。

だから先生から山盛りの課題が出されても、それをこなすため私はピアノにたっぷり時間をかけていました。

では今の子どもたちはどうでしょう?

生活の中心はピアノ?

いいえ・・・

ほとんどの子どもは違います。

ピアノは英語や水泳などの習い事の中の1つです。

PhotoAC

そこに塾が加われば、ピアノの課題をこなす時間はほとんど残っていないのです。

つまり「練習はほとんどできない」ということです。

もちろん大人の生徒さんも。

大人の生徒さんはご自身の生活が楽しくなるために通っていらっしゃいます。

大人になって「そこが間違ってる」とか「できてない」とかダメ出しされるためにお金を払っているわけではありません。

大人の発表会での生徒さんたちと安藤(左)

私にはできたから。

私にはそれが当然だったから。

だから生徒さんにもそうしてほしい。

そうあるべき。

その考え方は残念ながら少々ズレています。

だって、それは私の目線でしかないから。

生徒さんの立場にたって生徒さんの目線で、生徒さんの生活の中のピアノの位置を考えてみましょう。

生徒さんの生活の中のピアノがずっと音楽を奏でていてくれるように、、

レッスンではよい出し

具体的には、

レッスンはダメ出しではなく良い出し中心にして、良い出し→ダメ出し→良い出し というように良い出しでダメ出しを挟んで良い出しサンドイッチにしていくようになりました。

ダメ出しも「そこをこう弾いたらもっと良いですよね」という表現にします。

音が間違っていたら「その音、ちょっと違う気がしますが」とか「惜しいかな~」とか。

自分が子どもの頃から言われ続けて嫌だった「違う」「ダメ」は言わない。

課題のレベル、宿題の量もその生徒さんの生活にあわせてコントロールします。

先生のピアノへの熱量をそのまま生徒さんに投下すると「あれ?」ということになりがちなのですよね。

そしてやりとげられないという気持ちになり、それなら退会しようかなと思われたりしまいます。

生徒さんと10年、20年とお付き合いができるって本当に幸せです(^^)

そのためには、まずは自分目線から抜け出して、生徒さんの生活の中のピアノを考えて、退会を減らしましょう。

長く通ってくれる笑顔の生徒さんたちがあなたの周りにどんどん集まりますよ。

親子連弾の生徒さんと糸日谷先生(中央)

安藤 歩

あんどう あゆみ

アミーズ音楽教室 主宰

この記事を書いた人

音楽教室経営26年。ピアノ指導実績のべ5000人。『女性起業家のためのボイスレッスン』、シニアのための『いい声トレで歌いましょう』を考案し、都内や千葉でセミナーやイベントに登壇。メディア取材を受ける。

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