未就学児さんがピティナピアノコンペティション初挑戦で本選優秀賞!
こんにちは!
アミーズ音楽教室の千代田あおいです🎵
アツい夏のコンクール
猛暑が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?💦
気温も暑く、高校野球も熱かったこの時期は、なんとピアノの世界もアツいのです🔥
参加者のべ約45,000組を誇る、世界でも最大規模のピアノコンクール"ピティナ・ピアノコンペティション"が毎年夏のこの時期に山場を迎えます!
今回は、このコンクールに参加された生徒さんのお話をしていこうと思います。
コンクールで大事なこと
コンクールは発表会とは違い、自分の演奏に対して審査員の先生方が採点をし、順位が付けられます。
コンクールでは音を1つも間違えずに弾くのが大事ですが、ただ間違えずに弾くだけでは十分とは言えません。
正確に音を弾くだけではなく、その曲のその場面を想像して、そのイメージに合う音色…
例えば「明るい音😆・悲しい音😢・優しい音☺️・元気な音💪・キラキラした音✨・柔らかな音🍀」等々、いろいろな音色を聴きながら弾き分けができることが大切です。
そのためには、普段練習している曲から、この曲はどういうイメージの曲かを考え、楽譜から作曲家の意図するところをいかにたくさん読み取り、弾き分けができるかという点も大切になります。
曲の中に隠されたお宝を探すようなものですね🔍✨
このお宝探しをサポートするのが先生の役割です。
お宝をたくさん見つけられる程、良い演奏ができることに繋がります。
ピティナのコンクールでは、バロック・古典・ロマン・近現代の4期の中から、予選と本選で2曲ずつ、全て暗譜で演奏します。(暗譜とは楽譜を見ないで覚えて演奏することです)
4期それぞれの時代に合わせた弾き方も大切になりますので、作曲家の生きた時代を知り、その時代の曲の弾き方も勉強すると、よりその曲らしさも出てきます。
コンクールに向けた練習
今回コンクールに参加したHくんは、日々の練習も欠かさず、一生懸命に曲や指導に向き合ってくれる生徒さんでした。
その意欲や技術をもっと伸ばしてあげたいと思ってレッスンに取り組みました。
レッスンでは、まだ未就学児のHくんに左手の和音について説明するのは難しいので、写真のように色分けをしたり(水色は小さく、黄色は少し広がる、赤色は大きく響く)、1拍目だけ足踏みをして拍子を身体で感じる練習をしたりしました。
コンクールでは、様々な音色の他に、全ての音のバランスやタイミングをコントロールして弾くため、手指の筋力や手首や腕の柔軟性も大切になってきます。
中でも今回のコンクールを通して、曲を仕上げるために1番大事だと感じたのは、「自分の力で全てを聴き分けられる、良い耳を持つこと」だと思いました。
自分でよく音を聴いてもらうために、リズム練習などを行う他に、片手ずつゆっくり弾いて響きをよく聴く練習も毎日行ってもらいました。
この練習を繰り返すうちに、次第にHくん自身が綺麗な音とそうでない音を聴き分けて、どんな風に弾きたいのかが伝わってくる演奏ができるようになりました!
ご家族のサポートも
お家での練習でも、演奏の際に緊張感や集中力をもったり、自分の演奏を客観的に聴いたりできるよう、親御さんには、通し練習の際に動画を撮影していただきました。
このように、小さい生徒さんの場合はご家族のご協力も大切になってきます。
- 教室でのレッスンの付き添い
- レッスン内容をお子さんと一緒に確認する
- お家では先生の指導内容の通りに練習できているかをチェック
- 本番は広いホールのため、ホール演奏に慣れるために広い場所(できればホール)での練習をさせる
- コンクールではグランドピアノでの演奏となるため、ご自宅が電子ピアノの場合はグランドピアノでの練習をさせる
今回のコンクールの結果は、予選を優秀賞で無事に通過し、本選でも優秀賞をいただくというとても嬉しい結果になりました✨
ピティナのコンクール
ここでピティナのコンクールについて少しご説明しますね。
【地区予選】
全47都道府県、250箇所以上(地区予選・地区本選の合計数)の地区で開催されます。
Hくんは千葉の地区で受けました。
本選へ通過できる「予選優秀賞」をいただける人数は約3割と言われています。
【地区本選】
全47都道府県、250箇所以上(地区予選・地区本選の合計数)の地区で開催されます。
Hくんは東日本千葉の地区で受けました。
未就学児のA2級部門では、全国大会の代わりに入賞者記念コンサートが行われますが、そちらへ通過できる人数は約2割と言われています。
(今回は就学前の部門でしたので、地区予選と本選までで終了でしたが、小学生以上の部門からは、その後に全国大会もあります。)
予選では綺麗な楯を、本選ではこんなに大きなトロフィーもいただき、Hくんもとっても嬉しそうな表情です😊
コンクールの練習を始めてからの3〜4ヶ月間で、本当にたくさんのことをがんばって、たくさん成長しましたね!
今回ご紹介したピティナでは、コンクール以外に、自由曲での参加が可能で、発表会のようなアットホームな雰囲気の中で審査員の先生方に講評をいただける「ピティナ・ピアノステップ」という部門もあるので、ご興味のある方はぜひ一度ホームページを覗いてみてください♪
千代田 あおい
アミーズ音楽教室 ピアノ講師
この記事を書いた人
武蔵野音楽大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒業。
日本ピアノ教育連盟JPTAピアノ・オーディション 奨励賞、地区優秀賞。同連盟関東甲信越支部主催 動画オーディションD部門 奨励賞。
ピティナ・ピアノコンペティション 東日本千葉2地区本選 入選。
日本クラシック音楽コンクール 全国大会 入選。ピティナ八千代支部 25周年アニバーサリーコンサートに出演。
ピティナ・ピアノ指導者ライセンス初級者、中級者、上級者指導課程の全級取得。
YAMAHA銀座にて、中学生・高校生によるピアノサロンコンサートに出演。その他、プロ・アマチュア合唱団体などの伴奏経験多数。
【指導実績】
ピティナ・ピアノコンペティション A2級予選優秀賞、A2級本選優秀賞
日本バッハコンクール 幼児B部門予選優秀賞
英国王立音楽検定 ABRSM グレード3合格
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