桜を眺めると頭の中に浮かぶ2つの曲への想い
こんにちは!アミーズ音楽教室講師の細川千賀子です。
桜の時期に思い返す曲
今年の桜は随分と早い開花になりましたね。
毎年、この時期に桜を眺めていると、必ずと言って良いほど私の頭の中にBGMの様に流れる曲があります。
この、「さくら横ちょう」という曲ですが、同じ一つの詩に2人の作曲家が曲をつけています。
写真にある中田義直さんの作品では、流れるような三拍子でシャンソン風のメロディーが描かれ、(歌詞にはもちろん書かれていないのですが)「洋装にパラソル、馬車」といった情景がまぶたに浮かびます。
それに対して、もう1人の作曲家・別宮貞雄さんの作品では、緩やかな四拍子で特徴的な付点リズムの伴奏が「下駄」の歩みを、それに続くメロディーは尺八や横笛の節を彷彿とさせるので、情景としては、前者とは対照的に「着物に唐傘、扇子」といったところでしょうか。
いつの日か新たな思いで
例年、桜の時期になると私は、この曲をレッスンやコンサートの演目に良く取り上げていたものでした。
しかし、イベント開催も何かと制約のある昨今、この「さくら横ちょう」の歌詞『逢い見るの時は無かろう』という下りを読むたび、何とも複雑な思いを抱いています。
どんな曲かお知りになりたい方は、こちらの演奏をご参考になさってくださいね。
ソプラノ歌手の森 麻季さんの透き通るような歌声ですね。
中田さんと別宮さん、それぞれの趣向を凝らした味わい深い曲調でした。
この曲をサッパリした気分で歌えるような時期がまた来てほしいと切に願っています。
細川 千賀子
アミーズ音楽教室 ピアノ・ボーカル講師
この記事を書いた人
千葉県立津田沼高等学校音楽コースを経て、桐朋学園大学音楽学部声楽専攻卒業、同大学研究科声楽専攻修了。
現在「オペラ・アリアから演歌まで」をキャッチフレーズに、近隣の音楽教室や合唱団で指導・指揮を務める傍ら、0歳児から聴けるファミリー向けのコンサートや、老人福祉施設での訪問演奏など、地域のニーズに合わせたステージ活動も行っている。
「音楽の森」ヴォーカリスト、江東区音楽家協会員。
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