ボカロも合唱も歌の基本は同じです

こんにちは!アミーズ音楽教室講師の細川千賀子です。

細川先生

合唱で歌う発声

年度や季節の変わり目には、新しいことを始めてみよう、と考える方も少なくないようですね。

ある時、中学生のRさんがレッスンの始めに

あのぅ・・ちょっとお聞きしても良いですか?

と、少し困った様子で質問してきました。

実は最近、学校で合唱部に入部したんです。そこではNコン(NHKの合唱コンクール)の課題曲を練習したり・・とにかくレベルが本格的な部活なんですが、
合唱で歌う時の発声がイマイチ良く分からなくて・・。

普段のレッスンでは、歌謡曲やボカロ(ボーカロイド)曲を中心に歌っているRさん。

合唱で良く使われる「裏声(頭声)」を、どう出したら良いか混乱している様子。

合唱のときの口の形

なるほど。合唱ならお任せ下さい!

歌のジャンルが違うと、発声も根本から違うのかも・・って考える人は多いんだけど、
実は、足先から喉仏(声帯)までの使い方は、歌謡曲も合唱も同じなんだよ。

と、私が説明すると、

ええっ!?そうなんですか!?

と、とても驚いていました。

そう。あえて違うところがあるとすれば、口の中の開け方かな。
歌謡曲ではマイク🎤に声が当たりやすいように、口の開け方は『喋る時の口型のまま2倍の大きさ』にした感じ。

合唱では、基本的にマイク🎤は使わずに、ホールなどの天井に声を「響かせる」だけでなく、ある程度の人数で声を「柔らかく混ぜる」のが目的だから、声があまり前に当たり過ぎない方が良いんだ。
軟口蓋(上あごの奥)を、「あくびの一歩手前」位まで開けて、目と眉毛の間も「太鼓の皮を張ったみたいに」パッチリ開ける。
口の形は、不自然にならない程度に「アルファベットのOの字」に近づけてみよう・・どうかな?

・・あっ、なんか、声が頭の後ろから聴こえて、ちょっと響きに奥行きがある感じです!

と、Rさん。

理解が早いですね!良い感じです。

合唱曲と歌謡曲

では、「歌謡曲向け」と「合唱向け」の口の形で変わりばんこに、同じ音形で発声練習してみようか・・という感じでレッスンが進みました。

歌謡曲と合唱曲を、レッスン内で並行して歌うのも、お互いのジャンルの違いが分かって良いかもね。

と提案すると、

はい!まずは自分で練習してみて、分からない時はそれでお願いします。

と、Rさんは答えてくれました。

まずはご相談ください♪

私も生徒さんたちそれぞれのお悩み解決のお手伝いができて嬉しいかぎりです。

まずは一人で悩まないで先生に相談してくださいね!

細川 千賀子

ほそかわ   ちかこ

アミーズ音楽教室 ピアノ・ボーカル講師

この記事を書いた人

千葉県立津田沼高等学校音楽コースを経て、桐朋学園大学音楽学部声楽専攻卒業、同大学研究科声楽専攻修了。
現在「オペラ・アリアから演歌まで」をキャッチフレーズに、近隣の音楽教室や合唱団で指導・指揮を務める傍ら、0歳児から聴けるファミリー向けのコンサートや、老人福祉施設での訪問演奏など、地域のニーズに合わせたステージ活動も行っている。
「音楽の森」ヴォーカリスト、江東区音楽家協会員。

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