『クラリネットこわしちゃった』の意外な真実
こんにちは!アミーズ音楽教室講師の細川千賀子です。

「オー パッキャマラド」って何?
先日、ボーカルのAちゃんのレッスンでは『クラリネットをこわしちゃった』を練習していました。
歌い慣れないとよくあることなのですが、やはりAちゃんも、歌詞の「オー パッキャマラド」を「パッキャラマド」と間違えてしまって、なかなか直りません(笑)

・・えぇー、まだ違う?もう、どっちでもいいじゃん!
と、ウンザリ顔のAちゃんですが、

そういえば、これ(パッキャマラド)って何?
と、聞いてきました。
実は私も、お恥ずかしながら今まで「壊れたクラリネットの変な音」くらいに考えていたのですが、原曲となるフランス民謡の歌詞を調べてみると・・↓
「オー パッキャマラド」=「Au pas camarades(仲間たち、前進しよう!)」
・・なんと、れっきとした意味のある言葉でした!
歌詞の意味を知ったら
しかも、フランス語の歌詞ではクラリネットは「壊れて」音が出ないのではなく、「『ぼく』が上手く吹けないので」音が出ない、という内容になっていて、「オー パッキャマラド」と言って励ましているのはパパかも知れないんです。
日本語版では、

(壊したのを)見つけられたら怒られる!
と歌われる、コワいお父さんとして描かれていますが。
日本とフランスで、随分と内容が違うのですね!

・・あのー、お願いなんだけど・・
と、レッスン後にAちゃんが言いました。

3番で『どうしよう?』の歌詞の後に、パパの声で『コラ!』っていうかけ声があるけど、わたし、ちょっと嫌だから『なし』にして欲しいんだ・・
なるほど、分かりました。大丈夫ですよ。
少なくとも原曲では、フランス人のパパはちっとも怒ってないですもんね(笑)
細川 千賀子
ほそかわ ちかこ
アミーズ音楽教室 ピアノ・ボーカル講師
この記事を書いた人
千葉県立津田沼高等学校音楽コースを経て、桐朋学園大学音楽学部声楽専攻卒業、同大学研究科声楽専攻修了。
現在「オペラ・アリアから演歌まで」をキャッチフレーズに、近隣の音楽教室や合唱団で指導・指揮を務める傍ら、0歳児から聴けるファミリー向けのコンサートや、老人福祉施設での訪問演奏など、地域のニーズに合わせたステージ活動も行っている。
「音楽の森」ヴォーカリスト、江東区音楽家協会員。

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