カンツォーネを歌って気づいた邦楽とクラシックの共通点とは

こんにちは!アミーズ音楽教室講師の細川千賀子です。

細川先生(左)と安藤

ボーカルレッスンで

「コロナ禍で今まで我慢していたけど、思いっきり声を出したいです!」という、大人の生徒さんも昨今増えてきて、嬉しい限りです。

先日、ボーカルレッスン希望で入会されたMさん。

「だいぶ以前に、別の教室でクラシックの発声を習っていた時期があり、イタリア古典歌曲や、カンツォーネ『O Sole mio(私の太陽)』を歌っていました」とのことでした。

カンツォーネとはイタリアの大衆歌曲のことで、親しみやすいメロディが魅力です。

曲のサビで、音符通りではない長さで「アドリブ」を歌うことが多いカンツォーネ。

Mさんは「もう随分歌ってないから腹筋の使い方を忘れちゃってて」と言いつつも、滑らかな声で朗々と歌ってくれました。

邦楽とクラッシックの共通点

私が「なぜ本来短いはずの音符を伸ばすんだ?って、慣れていないと混乱しちゃいますよね?」
と、聞いたところ・・。

私、以前にお琴を習ったことがあって、一緒に謡(うたい←長唄や浪曲などの発声)もやってたんですよ。
(お琴の曲の譜面には、具体的な拍の長さは書いてないので)お師匠さんのいう通りに音を伸ばして唄うので、譜面に書いてないアドリブも違和感ないです。

と、Mさん。

PhotoAC

・・なるほどー!それなら話が早い!

そういえば、私の知っているお琴や謡などの『日本の伝統的音楽』の方々は、
「節(ふし)を覚えるまでは大変だけど、(同じ先生のお弟子さん同士なら)指揮者や譜面がなくても、謡とお琴と三味線が、お互いズレることなく合奏できるのよ。」とも言っていました。

一方、『楽譜中にほとんどの情報が詰まっているから、常に楽譜とにらめっこして正確に再現』することが多いクラシック音楽の中にも、ショパンのピアノ曲やカンツォーネのように『音の長さや速度を自由にコントロール』するものもありますね。

一見、両者で正反対のようなイメージもある、邦楽とクラシック。

でも、Mさんのお話を聞いたら、共通点もたくさんありそうな気がして来ました。

いろいろなジャンルの曲に挑戦

「・・そういうわけで、オペラアリアとか習ってみたいです!・・あ、でも時々、ポップスとかも歌いたいんですよ!」と、彼女はニコニコしながら抱負を語ってくれました。

良いですねー!

お任せ下さい!

私も色々な時代やジャンルの曲、大好きなので一緒に楽しみましょう!

細川 千賀子

ほそかわ   ちかこ

アミーズ音楽教室 ピアノ・ボーカル講師

この記事を書いた人

千葉県立津田沼高等学校音楽コースを経て、桐朋学園大学音楽学部声楽専攻卒業、同大学研究科声楽専攻修了。
現在「オペラ・アリアから演歌まで」をキャッチフレーズに、近隣の音楽教室や合唱団で指導・指揮を務める傍ら、0歳児から聴けるファミリー向けのコンサートや、老人福祉施設での訪問演奏など、地域のニーズに合わせたステージ活動も行っている。
「音楽の森」ヴォーカリスト、江東区音楽家協会員。

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