そもそも、ソナチネって何ですか?

『ソナチネって何ですか?』

こんにちは!アミーズ音楽教室講師の細川千賀子です。

細川先生と生徒さん

レッスンで生徒さんからの質問

今の時期は大人の発表会に向けて、大人の生徒さん方も「曲を何にしようか?」と、あれこれ悩まれています。

そんな折、Uさんのピアノレッスンでは、テキストが「ソナチネ・アルバム」に移行しました。

今日は、クレメンティのソナチネop36(全音ソナチネ・アルバムでは7番)の二楽章のレッスンです。

一楽章とは全く違う曲想なのに戸惑うUさん。

一、二、三楽章と全然違うけど、これでまとめて『1曲』なんですか?

そうなんですよ。

オーケストラで演奏する「交響曲」も同じで、まとめて全楽章演奏している時は、お客様は途中で拍手をしちゃいけないんですよ。

そうなんですね・・そもそも、ソナチネって何ですか?

これ、皆さんに良く聞かれるんですよ。(ソナチネの語源が『ソネット』という詩の形式、という話は、分かり辛いので割愛)

「ソナチネ」は、曲の初めのあたりで5つ上の音に転調し(ハ長調ならト長調になって)、最終的には調も曲のモチーフも戻って(ハ長調)曲が終わる形式です。

「ワルツ」とか「メヌエット」のような舞曲がたくさんあるのと同じように、「ソナチネ」も、何十名もの作曲家によってたくさん作られています。

二楽章って、普通はゆっくりのテンポで弾くものなんですか?

三楽章以上の長いものなら、二楽章はゆっくり弾く例が多いです。

たまに、二楽章で終わるソナチネもあるのですが、その場合は早いテンポで賑やかだったりしますよ。

ゆっくりと滑らかに弾こうとすると、なんか手に力が入ってしまって・・

ピアノ用の曲ではあるけど、ソナチネの特に二楽章では、フルートやヴァイオリンなど、音が伸びたり、息を使ったりする楽器のイメージが強いんです。

分かりにくい時は実際にメロディーを歌ってみましょう。

息を吸いたくなる箇所では体の力も抜けるので、ピアノで弾いた時「がんばる箇所・手の力を抜く箇所」の弾き方が何となく見えてきますよ。

日頃から質問に備える

こんな風に書くと、まるで私が自信たっぷり・偉そうに回答しているように見えますが、Uさんからのご質問の中には、

「えーっと・・確か、これで合ってるのよね・・?」

と、私が内心タジタジになるような深い内容のものもありました。

こんな回答で、ご理解頂けたかしら・・?

いつ、どんなことを質問されても口ごもらないように、どんな曲についても日頃の確認や下調べが重要だな、と連日痛感している私なのでした。

細川 千賀子

ほそかわ   ちかこ

アミーズ音楽教室 ピアノ・ボーカル講師

この記事を書いた人

千葉県立津田沼高等学校音楽コースを経て、桐朋学園大学音楽学部声楽専攻卒業、同大学研究科声楽専攻修了。
現在「オペラ・アリアから演歌まで」をキャッチフレーズに、近隣の音楽教室や合唱団で指導・指揮を務める傍ら、0歳児から聴けるファミリー向けのコンサートや、老人福祉施設での訪問演奏など、地域のニーズに合わせたステージ活動も行っている。
「音楽の森」ヴォーカリスト、江東区音楽家協会員。

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