幸せのために音楽を生涯の友だちにしよう
こんにちは、千葉市海浜幕張のピアノ・ボーカル・話す声のボイストレーニング アミーズ音楽教室 主宰の安藤歩です。
音楽と育脳
音楽と育脳をテーマとしたシリーズも今日で5回目の最終回です。
これまでの記事はこちらです。
音楽のレッスンと勉強をやり抜く力はつながっています
今まで、幼児期に音楽と触れ合うことが脳の発達に大きく貢献することをお伝えしてきました。
最終回では、音楽を自ら演奏することが健康面でも精神面でも生涯プラスになるというお話をいたしますね。
健康面での事例
私たちは大人になっても、シニアになっても心身ともに生き生きとして幸せでいたい、誰かの役に立ちたいと願っています。
まずは健康面について、このような実例をご紹介しましょう。
ブルネル大学のキャサリン・ミーズ博士によると、クラシック音楽は痛みや不安を和らげる作用があり、クラシックを聴いている病院の患者さんは使用する鎮痛剤の量が聴いていない患者さんより大幅に少ないそうです。
保科陽子 ハーバード流育脳ピアノレッスンの教科書 第3講座資料より
カナダのクレインビル・ブレイン・インスティテュートの研究チームは音楽が、てんかん治療に役立つとしています。
保科陽子 ハーバード流育脳ピアノレッスンの教科書 第3講座資料より
精神面では
精神面でも興味深い事実があります。
イギリスでは、治安が悪い地下鉄駅にオペラ歌手パバロッティの歌声を流したところ、強盗は33%、スタッフへの暴行は25%、破壊行為は37%削減されました。
保科陽子 ハーバード流育脳ピアノレッスンの教科書 第3講座資料より
世界各地の地下鉄で同様の対策がなされていて、同様に良い結果が出ているようです。
音楽は聴くだけでも心身に良い影響を与えてくれるのですね。
音楽の演奏による効果
でも音楽を演奏することは、その何倍もの恩恵を私たちに与えてくれることが昨今の研究で明らかになりました。
音楽リスナー(聴いている人)の脳は脳内のいくつかの箇所が一度に明るくなった。
音楽プレイヤー(演奏する人)の脳は脳内に多数の花火が上がっているような強い輝きが見られた。
これは複数の異なる情報(見る・弾く・聴く)を脳全体を同時に使って、驚くべき速さで処理しているからなのです。
アメリカのカレッジ・ボード(大学入学用全国模試を行なう機関)の高校生についての統計によると、4年間音楽のクラスを取った生徒は、1年半以下しか取らなかった生徒より平均92点、総合点が高かったそうです。(総合点は2400点満点)
保科陽子 ハーバード流育脳ピアノレッスンの教科書 第3講座資料より
ハーバード大学にとってリベラル・アーツ(音楽を含めた一般教養)は最も中心的な教育理念であり目標です。
学生たちは世界に貢献できるようになる前に、まずはリベラル・アーツと科学の教育を通して広い知識の基礎を学び、分析力・判断力・表現力を得るのです。
音楽は幸せを応援してくれる最高の友だち
このように、音楽のレッスンは小さな子どもだけの習い事ではないのです。
大人になり、社会人として活動する中で音楽を演奏することで癒され、創造性が高まり、意欲的に行動できます。
また、自ら演奏するシニアには、血圧が安定し、記憶力の衰えを防ぐという嬉しい研究結果が出ています。
音楽を生涯の友だちにすれば、音楽は私たちの幸せをいつも応援してくれる最高の友だちになるのです。
音楽教室は生徒さんと音楽が友だちになる場だと私は思っていますし、そうありたいという使命感を持っています。
世の中が音楽を楽しむ人でいっぱいになりますように!
安藤 歩
アミーズ音楽教室 主宰
この記事を書いた人
音楽教室経営26年。ピアノ指導実績のべ5000人。『女性起業家のためのボイスレッスン』、シニアのための『いい声トレで歌いましょう』を考案し、都内や千葉でセミナーやイベントに登壇。メディア取材を受ける。
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