その人に合わせたボーカルレッスンって何?
こんにちは!アミーズ音楽教室講師の吉野瑛莉子です。
レッスンの中であんまり素敵だったり感動したりした時、了解を得て生徒さんの姿や音を撮る(録る)ことがあります。
今回はそれらをホクホクと見返して思ったことを書いてみます。
生徒さんに合わせたレッスン
「その人に合わせたレッスンをします」という言葉はわりとよく見聞きされませんか?
基本的には、曲&ワークなどの教材が生徒さんによって異なることが、その人に合わせたという解釈になっているかと思います。
ですが、
実際のレッスンは曲や教材が違うだけではありません。
それぞれの苦手を克服したり、良さを伸ばしたり…と考えてやっていると、スタイルは百人百様になります。
英語で歌う 日本語で歌う
たとえば。
↑こちらは左から①Hくん、②Mさん、③Kちゃん。
①Hくんは『ポップス』を英語と日本語で歌っています。
②Mさんは主に『ミュージカル』。Mさんも、英語と日本語で歌っています。
③Kちゃんは英語で、ポップスやミュージカルを歌います。
英語で歌う良さ
・ミュージカルは原語が英語であることが多いので、より音やリズムに歌詞がフィットします(原詞と訳詞は、曲が別物になるくらい聴いた感じが違うのです)
・国外にお引越しやご旅行にいらっしゃる時や、英語を話す方々の前で、などコミュニケーションの手段としてお使いいただけるチャンスが広がります🌍
・英語を話すことは苦手でも歌であれば比較的ゆっくり発音しますし、同じ歌詞を何度も発語するので、英語の上達に繋がります。
日本語で歌う良さ
・言葉を話すこと、理解することのハードルが高くないので、音程・声質・リズムなど他の技術を習得することに集中しやすいです
・慣れている言語だと感情を歌に乗せやすく、曲に深みが出せます。
それぞれの良さがあります✨
歌詞カードを使う 楽譜を読む
続きまして、
↑こちら左は④Kくん、右は⑤Mちゃん。
④Kくんは大好きなミュージカル曲を日本語で。
情報量が多い楽譜より、集中しやすい歌詞カードで歌っています。
⑤Mちゃんも、ミュージカル曲を日本語で。
初めて楽譜を見ながら歌っているのですが、楽譜を読むことに挑戦しています。
歌詞カードを使うメリット
- メロディやリズムを体ですっかり覚えられる👏
- 歌詞の内容について考えたり想像したりしやすい(音符や強弱などの記号がないから)
- 話すように、語るように、歌うことができる!
楽譜を読むメリット
楽譜にはシステムがあるのですが、それは世界共通です🌍
また、何百年も昔の楽譜も同じシステムです!
- 音符の長さ
- 音の高さ、低さ
- 大きさ
- 進み方(繰り返し、ダル・セーニョ など)
これらの読み方を覚えてしまえばどの国のどの時代の曲でも、どんな曲なのかが分かるようになります✨
どちらも、それぞれの良さがあります😊
これ歌いたい!を大切に
私の生徒さんたちは、それぞれの 特徴・状況・好み・伸ばしたいこと・克服したいことなどから、「その人に合わせたボーカルレッスン」
- 楽譜を使うかどうするか
- どんな発声法を取り入れるか
- どのジャンルの曲を歌うか
- どの言語で歌うか(現在、日本語と英語の他に、スペイン語🇪🇸・フランス語🇫🇷・イタリア語🇮🇹・ドイツ語🇩🇪の歌を生徒さんは歌っていらっしゃいます♪)
を、生徒さんの「これ歌いたい!」の気持ちを大切にしたうえでご提案したり、生徒さんとご相談しながらレッスンしています。
みなさまそれぞれの素敵な部分が、グングン伸びますように🌱
吉野 瑛莉子
アミーズ音楽教室 ピアノ・ボーカル講師
この記事を書いた人
東京藝術大学音楽学部、同大学院修了。
小澤征爾氏主宰の「音楽塾」、富山県文化振興財団委嘱作品「少年少女のための交響詩初演ソリストとして東京フィルハーモニーと共演。
黒部市歌のCD収録や披露演奏、フィオレンツァ・コッソット女史マスタークラス優秀者演奏会出演。
オペラ、宗教曲ソリストなどクラシック曲の演奏の他、
ゴスペルやジャズ、ポップス、ミュージカルで、ボーカル、弾き語り、伴奏ピアニストとして活動している。
ピティナピアノコンペティションE級地区予選一位、北日本新聞社賞
富山県青少年音楽コンクール声楽部門一位
富山県新人演奏会最高位、県知事賞、北日本新聞社賞
ルーマニア国際音楽コンクール、イタリア声楽コンコルソ入選
Belcanto Soprano Concorso一位、大会始まって以来初の金賞
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