「がんばります」のホントの気持ち

こんにちは、アミーズ音楽教室 主宰の安藤歩です。

「がんばります」って言う時の気持ちは?

精いっぱいやろう!

目標達成しよう!

こんな思いで言うものだと私は思っていました。

でも、子どもたちや学生さんの様子を見ていてそうじゃない「がんばります」があることに気がつきました。

相手の「がんばります」のホントの気持ちがわかると、自分の気持ちや行動が変わってきます。

どんなときに「がんばります」といいますか?

大学でよくありがちな先生と学生さんの会話。

先生「やらなくちゃいけない曲がたくさんあるから練習量を増やせない?」

学生さん「・・・はい、がんばります」

私も実際に何度かこんな会話をしていました。

で、その学生さんの練習量が増えるかというと、ほとんどの人は増えません(笑)。

親御さんはこれと同じような会話をお子さんとしていませんか?

「勉強の時間を増やさないと宿題が終わらないよね」と言うと、
「うん、がんばる」と、お子さんは応えませんか?

そして
「がんばるって言ったのにがんばってないじゃないのー!(怒)」という結果に。

この「がんばります」ってじつに便利な言葉です。

だって「がんばる」って結果を約束しているわけではないのです。

毎日1時間勉強するって言ったわけじゃない。

「がんばります」のホントの気持ちとは

お子さんや学生さんにとっては
「前向きに検討します」程度のニュアンスなんですね。

そして
「ヤダって言ってゴタゴタしたくない」
「とりあえずこの場をまぬがれたい」
そんな思いもあったりします。

私自身は子どもの頃から「ヤダ!」と言ってゴタゴタさせるタイプだったので、「がんばります」のニュアンスが理解できませんでした。

「がんばるって言ったのになんでがんばらないのかなー」とずっと不思議に思っていました。

でも最近になってようやく裏の真意が理解できたので、「じゃあ、この曲を今月中に弾けるようにするためには毎日どれくらい練習したらいいかな?」と、ニッコリ質問できるようになりました。

「前向きに検討する」レベルから
「実際に行動する」レベルに引き上げるようにしているのです。

「がんばります」を使いこなそう

ところで、なぜ私が『裏がんばります』を理解できるようになったかというと、自分自身が使ってしまったからなんです。

ダンナさんから
「この書類の山を整理整頓できる?」と聞かれて、つい「がんばります」と応えた自分にビックリ。

と同時に「これだ!」と納得。

なんて便利な言葉なのー!

だからこの言葉を使う人に対して「いつ?」「どこまで?」と穏やかな気持ちで質問できるようになりましたよ。

お父さま、お母さま、そして先生方、
よろしければお試し下さいね~(^^)

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