枠や型にはめずに面白がって音楽を楽しみましょう
こんにちは、アミーズ音楽教室 講師の細川千賀子です。
今回は音楽全般において、私が「大事にしたい」「こうできたらいいな」と思っていることについて書いてみたいと思います。
1.「食わず嫌いをしないこと」
「クラシックvs.歌謡曲」だったり、同じクラシックでも「オペラvs.合唱」だったり・・お互いの分野に興味を持たない方もいらっしゃるようですね。
どんなジャンル・時代様式・演奏法にも、それぞれの歴史や魅力があるのに、それを試してもみないなんて、勿体ないと思いませんか?
全ての音楽を理解するのは難しいけれど、「この曲良いのよ」とか「こういう曲弾き(歌い)たい!」と言われた時、食わず嫌いせずに、私自身が面白がって二口も三口も「かじって」みたい、と考えています。
2.「一事が万事、と心得ること」
その昔、私が音大の声楽科学生だった頃、副科でピアノを教えて下さっていた先生が、こう仰いました。
「あなた声楽科でしょ?ピアノを弾く時も、歌う時のように体を使いなさい」
「手首は喉、掌の中は口の中と同じだと思って脱力しなさい」
思わず「え、そうなんですか?」とマヌケな声を出して、先生に呆れられてしまった私ですが、当時は、目から鱗が何千枚も剥がれ落ちるような衝撃でした。
物事って繋がっているんですね。
楽器が違っても演奏法が違っても、体の使い方の根本は同じだったりします。
声楽科卒業後に司会業や演劇方面に進んだ先輩方もいました。
かつては「声楽の私が歌うのはタブーなのでは?」と恐れていた演歌も、結局は基本的に声楽を学んだからこそ、喉を痛めずに歌い分けできるのだと気付きました。
「私は〜だから」「分野が違うから」と、型や枠にはめず、「違って見えるけど同じなんじゃないかな?」と、良い意味で「疑って」みること。
決して簡単ではありませんが、心の隅に留めておくだけでも、少なくとも音楽は、より「音を楽しむ」ものになるかも、と思っています。
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